臥竜山(苅尾山/三段峡の周辺)

本来,「苅尾山(カリウザン・カリオザン)」と呼ばれていた山であるが,第二次世界大戦直後に発行された地形図において,突然「臥竜山(ガリウザン)」に改められていたという。これを,一部の人がヤマタノオロチ伝説などの神話とこの地域を強引に結び付けようとした結果ではないか,と説明する書物もあるが,現地の人の間では本来の呼び名の方が,通りがよいらしい。
山の西斜面にはブナの天然林が残っており,貴重な存在である。林道の終点には,涌き水を汲める場所があり,「雪霊水」と呼ばれ,多くの人が水を求めてあがってくる。