2004年 三段峡紅葉レポート

●2004年10月31日

 あっという間に10月が終わったような気がする,10月31日(土),早朝こそ晴れ間が見えたものの,まもなく空一面が雲に覆われはじめてきた。
 今年は8月末から多くの台風が接近し,その影響で今年の紅葉はあまり期待できないという話をよく耳にした。そのために,今年は紅葉を撮影に行こうという動機がいまひとつ弱く,紅葉の状況を偵察しに行こうという気にならないという状況があった。また,10月中旬は「シアターNICHI-GIN04」というイベントに写真を展示させていただく機会を得たこともあり,時間的にも紅葉の状況を偵察に行くことができなかった。今日になってようやく,この秋としてははじめて,三段峡へ向かうことになった。
 以上,言い訳(笑)。

 そのようにモチベーションが低い状態なので,出発もたいへん遅かった。もっとも,一面のくもり空なので,無理に早朝に行く必要もあるまいという判断もある。今日は手短に,三段滝周辺の状況だけをチェックすることにした。
 天気はいまひとつだが,この時期は,探勝者の集団とよく出会う。こちらは三脚をかついでいるので,狭い探勝路を歩きながらすれ違うのは容易ではない。通過するのを待つしかない場合もある。
 「猪上がらず」付近まで来ると,今年の状況が見えてくる。すなわち,色付きのペースは例年と大差ないものの,落葉がかなり早いという印象である。また,葉の傷みも目立つ。しかし,雲行きは怪しい。そこでは撮るヒマもなく,とりあえず三段滝まで行くことにする。

 天気を反映してか,三段滝には,それほど多くの人はいなかった。滝を見ると,水量は十分すぎるくらいに激しく流れている。道中,ところどころに葉を完全に落としたような木も見られ,全体に落葉は少し早いのか?という気もしたが,三段滝の周囲については,それほど極端に少なくなっているということもなさそうである。色づきの面でも,前年と大差はなく思える。
 今日のところは手短に撮影を終えた。その帰路,やはり雨が降ってきた。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor100mm F3.5, E100VS (2004/10/31)

●2004年11月06日

 ほんとうは,11月3日に訪れる予定だった。しかし,都合がつかず,結局,今日になってしまった。
 結論から言えば,遅かった(笑)。三段滝こそ,まだ見られる状態であったが,そこから餅ノ木までの間は,もう葉を落としたところが多く,撮るところはあまりなかったのである。結局,もっとも見ごろ撮りごろだったのは,11月3日ごろだったのだろう。
 風が吹くたびに,多くの葉が舞っているようすが見られた。今日はこういうシーンを撮ろうと狙うことにしたが,シャッターをチャージして待っていると,風が吹かない(笑)。結局,8時前から10時前くらいまで,けっこうのんびりと過ごしたことになる。

TACHIHARA Fielstand45, FUJINON 150mm F5.6, E100G (2004/11/06)